2012年01月

2012年01月30日

市場価値データバンク

市場価値データバンクは、150社50万人以上の方が受検された
市場価値測定テスト(MVA)のデータをもとに、各業態・業種・
企業などの人材のビジネス能力をレポートしたものです。

※市場価値測定テスト
市 場価値測定テスト(MVA)とは、独自に開発したセブンレイヤーズモデルに基づいて、ビジネスパーソンの保有するコンピュータースキル、リーダーシップ能 力や性格、適性、体力等の潜在的能力を客観的かつ科学的に数値化するためのテストで、1000点満点のテストとなっております(各能力については100点 満点)。現在、MVAをご利用になられた方は50万人を超え、信頼性の高い人材評価プログラムとして高い評価を得ております。
MVAに関する説明はこちら
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今週のトピックは、
~ITの若手人材育成の見直しを~
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 弊社ブログでも何度か取り上げてきた「グローバル」。多くの業界では海外進出
に伴い、人材育成に「海外派遣」を積極的に導入していく中で、IT業界でもそうした動きが出ています。以下、日本経済新聞の引用となります。

大量データ分析 人材育成に注力~専門部署で若手教育 海外IT企業に派遣~

 IT(情報技術)各社がビッグデータ(爆発的に増え続けるデータ)の分析ができる人材の育成を強化する。日本IBMやNTTデータは分析の専任部署の知見を活用、専門家を増やす。伊藤忠テクノソリューションズ(CTC)は海外の専門企業に社員を派遣、技術者を短期に育成する。マーケティングや製品開発に役立つデータ分析ができる専門家を増やすことで、システム受注を増やしたい考えだ。

(日本経済新聞 1月12日 朝刊13面 より)

 この記事では、ビッグデータ関連の市場規模が10年の1306億円から15年の1598億円に達すると予想されており、ビッグデータの分析を担う高性能なサーバやデータを保存する外部記憶装置(ストレージ)、分析ソフトなどの開発に携われる人材を育成する手段として海外の専門企業に派遣する、といった内容になります。

 これまでにもグローバル人材の記事を書いてきましたが、弊社ではグローバル人材としての能力を測る一つの指標として「異文化適応能力」を掲げています。

まず、以下のグラフをご覧ください。

データバンク①

 上の図は、各ビジネス基礎能力について、IT業界とビジネスパーソン全体で比較をしたものです。IT企業の各ビジネス基礎能力の平均はビジネスパーソン全体のその平均よりも低い結果となっています。

 特にこれから海外進出を目指す企業にとって、「異文化適応能力」の向上は普遍的な価値観を形成する上で非常に重要ですので、海外への派遣は現状を打開するのに有効であると思えます。

 ただし、IT業界のような専門知識が重視される企業ではビジネス基礎能力を軽視する嫌いがあります。次の図をご覧ください。

データバンク②

データバンク③

 上の二つのグラフは、IT業界のビジネスパーソンの各ビジネス基礎能力およびビジネス基礎能力全体の得点を年代別に比較したものです。こちらをご覧になると、年代が上がるにつれて、ビジネス基礎能力が低下している傾向があります。ここ1、2年、若手社員は主体的に能力開発を行う方向へシフトしている反面、シニアやミドルの方々はまだまだ依存型で意識改革ができていない表れではないかと推察できます。
 これからのグローバルな競争に勝ち抜くには、指示待ちではなく主体的な価値創
造型人材が必要とされてきます。それはIT業界でも例外ではありません。海外派遣で多様な価値観や専門技術を育てる一方で、若手の高いビジョンをより伸ばして長期的な成果に結びつく育成も大切になってくるのではないでしょうか。

※データ標本数:IT業界のビジネスパーソン標本数 2939
※このデータは標本より抽出したものですので、あくまで参考値としてご覧ください。
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藤田 聰mvajnet at 00:00│コメント(0)トラックバック(0)市場価値データバンク  |

2012年01月23日

市場価値データバンク

市場価値データバンクは、150社50万人以上の方が受検された
市場価値測定テスト(MVA)のデータをもとに、各業態・業種・
企業などの人材のビジネス能力をレポートしたものです。

※市場価値測定テスト
市 場価値測定テスト(MVA)とは、独自に開発したセブンレイヤーズモデルに基づいて、ビジネスパーソンの保有するコンピュータースキル、リーダーシップ能 力や性格、適性、体力等の潜在的能力を客観的かつ科学的に数値化するためのテストで、1000点満点のテストとなっております(各能力については100点 満点)。現在、MVAをご利用になられた方は50万人を超え、信頼性の高い人材評価プログラムとして高い評価を得ております。
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今週のトピックは、
~次の世代に求められるパソコン活用能力

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 インターネットの出現に始まり、現在ではスマートフォンやSNSなどここ数年でコミュニケーションは劇的に変化し、容易に世界中の情報へアクセスできることから世界は小さくなりました。その一方で「コミュニケーション能力が足りない」「自分がない」など現代日本の若い世代には不安の声が浴びせられることが珍しくありません。

 

コミュニケーションが日々劇的に変化していく世界で、これからの世代に求められる能力とはどのような力なのでしょうか。劇作家で演出家の鴻上尚史氏へのインタビューが日本経済新聞に掲載されていました。この記事の中で鴻上氏は「今の若者にはおとなしく元気がないという印象があるのはなぜでしょう」という問いに対し「ネットの両面性」という言葉を用いながら次のように答えています。

 

「一人ひとりの持つエネルギーは昔と同じ。ただ、今はインターネットがある。上の世代と違い、ネットにエネルギーを取られている。

 (中略)

 今の若い団員はよくネットで自分の名前を検索する。作品や演劇の感想がそこにある。素人のお客さんのブログであっても、こういう書き込みを呼んでいると『平凡な自分ではなく、何者かになっている自己肯定感』を得られる。『野望』は育ちにくい。よほど自分を律し、ささいなほめ言葉で満足しないぞ、と思い続けないと『まあ今のままでいいか』となる。

 同時にネットは『自分たち程度の小劇団や夢見る若者は腐るほどいる』ことも教えてくれる。ネットの両面性だ。こちらを肯定し、同時に否定してくる。うまくつきあわないと自分というものを形成できなくなる。

 若い人には、ネットとの距離の取り方が貴方の人生を決めるよ、と言いたい。うまく距離をおき、自分の頭で判断し、自分の意思で行動してほしい。」

2012111日 日本経済新聞 朝刊 5面「C世代駆ける」より一部抜粋

 

近年の企業にとっての経営資源は「ヒト・モノ・カネ・情報」の4つだと言われています。かつては「ヒト・モノ・カネ」の3つであると言われていたのですが情報という新しい経営資源が加わりました。毎日のように変化する外部環境の中で適切な対応を判断するために情報は欠かせないということでしょう。

 

ではビジネスパーソンの情報収集能力は年代別にどのような特徴があるのでしょうか。下のグラフをご覧ください。

情報・パソコン・バリュー




 市場価値測定テストはビジネスにおけるシチュエーションを想定しているためか、20代のパソコン活用能力の平均値は各年代と比較して低位の結果となりました。これはオペレーションのみならず、ビジネスでの有効な活用という視点からの得点ですので、低かったのでしょう。逆に、バリュー保有能力の平均値が最も高いのは20代だったのです。

 

先程のインタビュー記事で筆者が気になったのは「ネットの両面性」です。自分を肯定してくると同時に自分を否定してくる、というネットに幼いころから接してきた若い世代は自分を保とうとしていたのかもしれません。

世界中の情報にいつでもどこでもアクセスし、自分の考えを世界中に発信できるようになった現在では、自分を肯定してくれる意見も多数あれば否定する意見も多数あります。正しい情報もあれば誤った情報もあります。

Googleを開いて検索窓にキーワードを入力することは、もはや小さい子供でもできる時代です。どの情報・意見が正しいのか正しくないのか、自分に有益なのか・有害なのか、自分の判断基準と価値観をしっかりと持って、情報を取捨選択していくことが若い世代に求められるでしょう。バリュー保有能力の平均値が最も高いのはこのような背景からかも知れません。

自分に都合のよい情報だけを見るのではなく、賛否両論あるのを分かったうえで自分の信じる価値観と情報の信ぴょう性を見抜く力を形成していくことが本来的なパソコン活用能力や情報収集能力かもしれません。


標本数:9721

※このデータは全標本より抽出・加工したものですので、参考値としてご覧ください。


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