2013年05月

2013年05月27日

市場価値データバンク

市場価値データバンクは、150社50万人以上の方が受検された
市場価値測定テスト(MVA)のデータをもとに、各業態・業種・
企業などの人材のビジネス能力をレポートしたものです。

※市場価値測定テスト
市 場価値測定テスト(MVA)とは、独自に開発したセブンレイヤーズモデルに基づいて、ビジネスパーソンの保有するコンピュータースキル、リーダーシップ能 力や性格、適性、体力等の潜在的能力を客観的かつ科学的に数値化するためのテストで、1000点満点のテストとなっております(各能力については100点 満点)。現在、MVAをご利用になられた方は50万人を超え、信頼性の高い人材評価プログラムとして日本を代表するリーディングカンパニーを中心に高い評価を得ております。
MVAに関する説明は
こちら

--------------------------------------------------

今日のトピックは、

未来への道筋を決める

--------------------------------------------------


さて、前回は「自立」をテーマにそれぞれの産業毎のパーソナルバリュー保有の能力の値の差を示し、どの産業においても、多様な人々との関わり、いわゆる「異種との交わり」が自身の価値観を確立するために必要なのではないかという内容を記しました。今回は同様に自立の三要素の一つであるパーソナルストラテジー策定・実行能力を紹介したいと思います。自身のビジョンにたどりつくためのストラテジーを皆さんはどのように練りますでしょうか。ストラテジーについての記事があったので紹介したいと思います。
差別化戦略の有効性












広島大学准教授 加藤厚海(4) 戦略では差別性が効果的 地方からの「オンリーワン」総括
神戸大学名誉教授で経営学者の吉原英樹が書いた「『バカな』と『なるほど』」によると、成功する戦略には差別性と合理性の2要素がある。差別性とは、多くの企業の常識的な戦略とは異なる“非常識な戦略”のことだ。外部からは「バカな」といわれるくらい他社とは違う。合理性とは「なるほど」と納得できる論理的な戦略だ。比べると差別性の方が効果的だ。合理性を過度に重視すると常識的で平凡な戦略になりやすい。差別性は実行に移す前の事前評価によってさらに2つに分けられる。他社に「たいしたものだ」と称賛されるか、「いかがなものか」とあきれられるかということだ。後者のあきれられる差別性の方が重要だ。多くの人が称賛する差別性ならば、他社がすぐに模倣する。事後の成功で「なるほど」となる可能性が高いからだ。一方、あきれられる戦略は模倣が遅れがちだ。事後の成否はすぐに判断できず、失敗すれば「理解不能」と非難されかねないためだ。国内のデニム生産最大手のカイハラ(広島県福山市)は、一見、労働集約型と思われる繊維産業で国内生産にこだわってきた。海外に出るほかの繊維各社とは異なる。同社は紡績から織布までは装置産業と考える。高機能デニムを国内で一貫生産する戦略は論理的だ。農業生産法人のサラダボウル(山梨県中央市)は、借りた耕作放棄地でのビニールハウスから事業を始めた。おそらくは「そこまでやるか」とあきれられたのではないか。だが、先入観をもたずに取り組んだ田中進社長の努力が実を結んだ。
(2013年5月2日 日経産業新聞 24ページより抜粋、加工)



 この記事では、差別化戦略の有効性を事前評価と事後評価と分け、合理性と差別性という軸で戦略を考えています。私共もビジョンを立てそのための戦略を練る際には、その人自身のバリュー、ビジョンを明確にし、出来る限り具体的に策定することを推奨しています。その人自身の、その人だけのバリュー・ビジョン(=差別性)、出来る限り具体的に(=合理性)このように記事で言われていることと共通している部分があるわけですが、一般のビジネスパーソンのパーソナルストラテジー策定能力は一体どのぐらいなのでしょうか。弊社の実施している市場価値測定テストを見てみましょう。今回はビジョン、バリュー、ストラテジーを比較してみます。
自立の三要素 比較









 

ビジネスパーソン平均値を見てみると、ストラテジー策定能力は最も低い値を示しています。バリュー、ビジョン共に非常に重要な能力ではあるのですが、ビジョンを達成させるために、そのための道標も具体的に描かなければなりません。ビジョンが明確でない限り、戦略は策定できませんので、そのスコアはビジョンの得点に既定されてしまいます。

それではパーソナルストラテジー策定能力はどのように伸ばしていけばよいのでしょうか。こちらに参考となるデータがあるので見てみましょう。
パーソナルストラテジー策定能力 職別比較










 

こちらは職位別に見たパーソナルストラテジー策定能力の職別別比較です。職位ごとにパーソナルストラテジーの値の違いを一目瞭然です。一番高い値を示しているのは役員以上、一番低い値を示しているのは一般職の方々です。値の高低は自分が就くポジションによって、求められるレベルが高まり、また与えられる権限というのも大きくなることが要因でしょう。

役職に就くこと等で醸成される3つの「意識」を持つことが重要です。それは、危機意識・当事者意識・問題意識です。みなさん、一度自問自答してみてください。普段の日常の中でこれを意識出来ているでしょうか。この3つの意識を一番強く持っているのは言うまでもなく「社長」です。

皆さんも日々の業務の中でこの3つの意識を高めることで、同時にパーソナルストラテジー策定・実行能力を高めて、自己のビジョンに辿り着くことが出来る戦略を練りましょう。
来週は自立の三要素で最もカギとなる「ビジョン策定・概念化能力」について書かせていただきます。


≪グローバル自立支援のための人財測定価値基準≫
セブンレイヤーズモデル

セブンレイヤーズモデル











(執筆者:江頭)





※データ標本数:10772

※このデータは標本より一部を抽出したものです。あくまで参考値としてご覧ください。

----------------------------------------------------
あなたの市場価値はどれぐらい?
テスト受検希望者は
こちら

転職希望者必見!
MVAによる最適な転職支援サイト「日本人財銀行」はこちら

経営者・人材開発責任者の方へ
ミスマッチのない有能な人材をご紹介いたします
詳しくはこちら
---------------------------------------------------






藤田 聰mvajnet at 00:00│コメント(0)トラックバック(0)市場価値データバンク  |

2013年05月20日

市場価値データバンク

市場価値データバンクは、150社50万人以上の方が受検された
市場価値測定テスト(MVA)のデータをもとに、各業態・業種・
企業などの人材のビジネス能力をレポートしたものです。

※市場価値測定テスト
市 場価値測定テスト(MVA)とは、独自に開発したセブンレイヤーズモデルに基づいて、ビジネスパーソンの保有するコンピュータースキル、リーダーシップ能 力や性格、適性、体力等の潜在的能力を客観的かつ科学的に数値化するためのテストで、1000点満点のテストとなっております(各能力については100点 満点)。現在、MVAをご利用になられた方は50万人を超え、信頼性の高い人材評価プログラムとして日本を代表するリーディングカンパニーを中心に高い評価を得ております。
MVAに関する説明は
こちら

--------------------------------------------------

今日のトピックは、

「自立」への第一歩

--------------------------------------------------

終章 アベノミクスを考える(12)
            評価分かれる国の支援
経済成長に必要なのは、「資本」「労働力」の増加と、「技術革新による生産性の向上」ですが、どうすれば実現できるのでしょう。アベノミクスの成長戦略を検討する政府の産業競争力会議では、様々な意見が出ています。その一つが成長を見込める重点分野を定めて支援する政策で、「ターゲティングポリシー」(戦略市場創造プラン)と呼ばれます。会議では、政府側から健康・医療、エネルギー、次世代インフラ、農林水産業など地域資源の4分野が示されました。成長分野の将来像を描いたうえで、目標に到達するための道筋を見極め、政府が様々な支援を検討するとしています。補助金を出したり、税制上の優遇措置を設けたりする案が浮上しています。しかし、経済学者の間には国が有望な産業を見抜くのは難しいとの批判があります。政府が特定の分野に補助金などを出すと、競争力が弱い企業を温存する恐れが出てきます。その結果、新たな成長企業が生まれる一方で衰退企業が倒産する「新陳代謝」が滞り、日本経済の低迷につながります。国が関与を強めると、民間企業の自由な活動を妨げるとの懸念もあります。国が特定の産業をどこまで、どんな方法で支援するのが適切なのでしょうか。慎重に見極めるときです。(2013425日 日経産業新聞 26ページより抜粋、加工)



現在、日本国の大きな経済政策「アベノミクス」を受けて、企業が大きな成長軌道に乗れるかどうかの分岐点となっており、この記事では、国の支援をどの産業にどれだけ行えばより企業が成長し日本経済が発展していくかということが述べられています。しかし、国からの支援というもの以前に、今起きている経済の大きな流れの中で、企業として個人として「自立」していくことを忘れてはならないでしょう。自立支援のための人材測定価値基準であるセブンレイヤーズモデルを見てみましょう。以下がセブンレイヤーズモデルです。


セブンレイヤーズモデル












 この中で、自立の三要素と言われている3つの能力があります。それは、「理念・価値観」を表すパーソナルバリュー保有能力、自身の理念や価値観に基づきビジョン(夢やロマン、あるべき姿)を描き、それを概念化するパーソナルビジョン策定・概念化能力、自己の描いた「ビジョン」を実現させるために採るべき具体的な手段・方法を的確に策定できるかどうかを示すパーソナルストラテジー策定・実行能力、この3つです。今回は自立と関わりの深い「パーソナルバリュー保有能力」に注目してみましょう。まずは、この能力が産業別にどのように差異があるのかを見てみます。

 
バリュー 下位産業








 

半導体・精密機器、専門商社、自動車・電機・機械、コンピューター、化学・食品が低い値を示しました。次に上位の産業について見てみましょう。

 


バリュー 上位産業











 パーソナルバリュー保有能力の上位産業はコンサルティング・シンクタンク、医薬品・医療機器、教育・その他サービス業、住宅・不動産、マスコミ・広告・出版となりました。

 

俯瞰的に見たときに下位産業は専門商社を除き、「高い技術力」をもとめるのに対して、上位産業はどちらかと言うと対面での「質の高いサービス」の高さが求められる傾向があります。パーソナルバリュー保有能力の低い産業と高い産業の全体的な傾向ですが、人との関わりが深いサービス産業に属するビジネスパーソンのバリュー保有能力は高くなっています。その理由としては、多様な方々との交わりの中で、人との相互作用から自己の明確な価値観が醸成されているという点があります。

 

「進化とは異種との交わりである」どの産業でも、色んな方々と関わる機会を作ることができます。なので、積極的に社外での交流を増やし自己の価値観を確立していくことが、新たな価値を生み出す、またその人自身の成長の原動力となるでしょう。

それが「自立」への第一歩です。

 

                 (執筆者:江頭)

 


※データ標本数:10772

※このデータは標本より一部を抽出したものです。あくまで参考値としてご覧ください。

----------------------------------------------------
あなたの市場価値はどれぐらい?
テスト受検希望者は
こちら

転職希望者必見!
MVAによる最適な転職支援サイト「日本人財銀行」はこちら

経営者・人材開発責任者の方へ
ミスマッチのない有能な人材をご紹介いたします
詳しくはこちら
---------------------------------------------------





藤田 聰mvajnet at 00:00│コメント(0)トラックバック(0)市場価値データバンク  |
■Links■
企業変革創造
市場価値測定研究所
日本人材銀行
All About
留学協会
■記事検索■
人気ブログランキングへ
ランキングはこちらをクリック!
アクセスカウンター
  • 今日:
  • 昨日:
  • 累計: