2013年12月

2013年12月23日

市場価値データバンク

市場価値データバンクは、150社50万人以上の方が受検された
市場価値測定テスト(MVA)のデータをもとに、各業態・業種・
企業などの人材のビジネス能力をレポートしたものです。

※市場価値測定テスト
市 場価値測定テスト(MVA)とは、独自に開発したセブンレイヤーズモデルに基づいて、ビジネスパーソンの保有するコンピュータースキル、リーダーシップ能 力や性格、適性、体力等の潜在的能力を客観的かつ科学的に数値化するためのテストで、1000点満点のテストとなっております(各能力については100点 満点)。現在、MVAをご利用になられた方は50万人を超え、信頼性の高い人材評価プログラムとして日本を代表するリーディングカンパニーを中心に高い評価を得ております。
MVAに関する説明は
こちら

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今日のトピックは、
外国人留学生採用からグローバルを視る

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過去のデータバンクブログにおいて何度もグローバル人材や英語の能力に関する記事を取り上げてきました。実際に職場に外国人の方が営業に来るようになったり、語学研修や自社セミナーなどで英語力を伸ばす機会が目に見えて増えてきたのではないでしょうか。そんなグローバル化の影響は採用の場においても見られるようになって来ました。

 


こんな記事が日経新聞に掲載されていました。

 


外国人新卒の採用増

大手企業が外国人新卒の本社採用を増やしている。NECは2013年度(主に13年秋から14年春の入社が対象)の外国人新卒採用数を12年度比43%増やすほか、日立製作所も25%増とする。国内で若年人口の縮小が続くなか、優秀な技術者を海外に求めるほか、アジア出身者の登用で成長市場の取り込みを狙う。

NECは大卒採用全体のうち、18%弱を外国人とする。優秀な技術者確保が主な狙いで、今秋にはインド工科大学から2人の技術者を採用した。2人は日本の研究所に配属し、ビッグデータなどの研究に携わっている。日立製作所は13年度、大卒高専卒の8%強を占める50人の外国人新卒を採用する。同社は新卒採用の10%を外国人にする目標を掲げている。技術開発力の底上げに加え、「出身国・地域と当社をうまく繋ぐ人材に育てていく」(日立)方針だ。

特定の新興国の市場開拓を狙って、出身者を採用するケースも目立ってきた。ローソンはミャンマー、バングラデシュ出身者を採用。LIXCILもベトナム籍の新卒を採る予定だ。

各社は外国人新卒を日本人とほぼ同じ条件で採用し、幹部候補と位置付けている。採用の多くは訪日留学生で、国籍別では中国、韓国籍が大半を占める。日本に数年間滞在している為、「日本語検定一級かそれに準じる日本語能力」(三井物産)といった採用基準を満たしやすい。

法務省によると、12年に国内で就職した訪日留学生は1969人と、前年比28%増えた。今後も外国人の新卒採用が増える可能性が高い。

日本以外に採用活動を広げる動きも出てきた。海外で認知度を高めるため、日立の採用担当者はシンガポール国立大学に出向いて募集活動を行った。日東電工は米国など海外の学生を対象にインターンシップを開催。学年は基礎研究や実験に従事した。

(日本経済新聞 1118日 朝刊1面より抜粋・編集)

 


 記事にある通り、グローバル化の波は日本人だけでなく、日本にいる留学生をも取り込みました。そもそも日本に興味のある留学生は、自身の母国の慣習や文化を経験した上で日本に適応しています。そこで培われた異文化での適応能力を買われているかと思います。その上、就職を希望するほとんどの留学生は日本語を習得しているため、今後もさらに留学生の採用活動は広まるでしょう。

 


ここで弊社独自の市場価値測定テストの結果を見ていきましょう――

 


下図は、日本にいる外国人留学生の平均得点とビジネスパーソンの平均得点を比較したものです。


 1











ご覧の通り、すべての項目において外国人留学生が勝る結果となりました。特に、日本人のボトルネックである異文化適応能力においてはダブルスコア以上の点差が開きました。本テストは自己申告形式なので、自己を卑下する傾向にある日本人にとってやや不利に働いたことも影響しているかと思います。

次に、日本にいる外国人留学生の性格特性平均得点とビジネスパーソンの性格特性平均得点を比較したものを見て下さい。


 2












 ご覧の通り、形は日本のビジネスパーソンの性格特性とほぼ同様の形となりました。謙虚さのひとつの指標でもある活動性<協調性は外国人留学生と日本人との有意差は認められませんでした。留学生が日本という文化を体感し、実際に見につけていることの証明でしょう。

 


実は外国人留学生で日本に馴染んでいる人は日本人以上に日本人的な方が多いものです。そういう意味では語学のハンディキャップさえ克服されれば活躍できるかと思います。成長期の日本もそうであったように、成長途上にある外国人留学生の眼はやる気に満ち溢れているものです。そういう意味でも組織に一石を投じる間接的な効果もあることでしょう。

 


グローバル化の波はますます押し寄せてきます。ハーフのタレントをテレビで見ることが多くなってきたことからも感じることができます。現状を把握し、変化をいち早く察し、自分の進むべき方向を決めることが今後さらに重要になってくるでしょう。

 


※データ標本数:11326

※このデータは標本より一部を抽出したものです。あくまで参考値としてご覧ください。

 


(執筆者:小山)


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藤田 聰mvajnet at 00:00│コメント(0)トラックバック(0)市場価値データバンク  |

2013年12月16日

市場価値データバンク

市場価値データバンクは、150社50万人以上の方が受検された
市場価値測定テスト(MVA)のデータをもとに、各業態・業種・
企業などの人材のビジネス能力をレポートしたものです。

※市場価値測定テスト
市 場価値測定テスト(MVA)とは、独自に開発したセブンレイヤーズモデルに基づいて、ビジネスパーソンの保有するコンピュータースキル、リーダーシップ能 力や性格、適性、体力等の潜在的能力を客観的かつ科学的に数値化するためのテストで、1000点満点のテストとなっております(各能力については100点 満点)。現在、MVAをご利用になられた方は50万人を超え、信頼性の高い人材評価プログラムとして日本を代表するリーディングカンパニーを中心に高い評価を得ております。
MVAに関する説明は
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今日のトピックは、
グローバル化におけるベンチャーマインドと異文化適応能力の重要性

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経済学はいま 「非連続性」が国際化の正体

企業にとってグローバル化は厄介にみえる。言語、文化、商習慣が違う状況では、従来の戦略は必ずしも通用しない。しかし、単に言語や法律が異なる国に出ていくことがグローバル化の本質ではない。未知の状況でゼロから商売を丸ごとつくって動かす。この「非連続性」にこそグローバル化の正体がある。

 「グローバル人材がいないからグローバル化が進まない」。これは、現象を方面的に見ただけの疑似相関に過ぎない。真の因果関係とは、グローバル化にともなう非連続性を乗り越えられる経営人財が不足しているため、グローバル化が進まないということだ。ビジネスの非連続性が大きくなれば戦略ストーリーを作る経営者が必要となる。それが真のグローバル人材である。こうした経営者がいなければ、英語力などのスキル(技能)を携える担当者が豊富でも活用できない。しかし、「センス」のある経営人財は常に貴重な存在だ。だからグローバル化は難しい。

 急速にグローバル化を進めているファーストリテイリングは経営人財の見極めに余念がない。衣料品のユニクロ事業を海外展開する前線には「自分がこの商売を育て上げる」という経営人財がいる。

 産業が成熟した日本の状況では、非連続性への挑戦がますます重要になる。その典型的な形態がグローバル化だ。未知の状況に直面し、試行錯誤する中で新しいストーリーは生まれる。グローバル化は戦略イノベーションの格好の機会を提供している。

(日本経済新聞 122日 朝刊17面より抜粋)

 

記事にある通り、グローバル化を進める人材には英語力などのスキルだけでなく「非連続性」を乗り越えられることが必要になります。なぜなら、海外でゼロからビジネスを始める局面では従来のビジネスとは違い「非連続性」が高まるからです。では、その「非連続性」を乗り越えられる人材とはどのような人材なのでしょうか?

 

それはベンチャーマインドと異文化適応能力が高い人材です。

 

ベンチャーマインドを持つ人は会社組織への依存が少なく「非連続性」の中でも主体的にアクションを起こせる人材です。また、異文化適応能力が高い人は異なる背景を持つ相手ともに協力して仕事をしていける人材です。この二つの能力が高い人材こそ「非連続性」を乗り越えられるのです。では、ベンチャーマインドと異文化適応についてそれぞれ見ていきましょう。

 

ベンチャーマインドを持つ人は会社組織への依存が低い人材です。ベンチャーマインドと聞くとこれから事業を起こそうという人に必要なものであると思うかもしれません。しかし実は、周囲に依存するのではなく個人が主体的にアクションを起こしていける人材はグローバル化が進展する現在、企業内でも重要になっているのです。では、日本人のベンチャーマインドの現状はどうなっているのでしょうか。

 

下図は日本のビジネスパーソンのベンチャーマインドの得点の推移です。

  2











このように国際化が進展しベンチャーマインドが必要となっている現在において、逆にベンチャーマインドは年々下がる傾向にあります。これは海外進出や
M&Aを行っていく中で障害となる一方、ベンチャーマインドを改めて意識して高めることで、周囲との差別化をしていくことができるということです。ベンチャーマインドに改めて注目してみましょう。


 次に、異文化適応に着目してみましょう。異文化適応能力とは、相手との違いを理解した上でビジネスを行う能力です。ボーダレス社会と言われている21世紀において、英語を身に着けるだけでなく、交渉相手との文化、商習慣、契約の考え方の違いを理解することは重要です。では、日本のビジネスパーソンの現状はどうなのでしょうか?

下図は2012年のビジネスパーソンの10のコアスキルの平均点です。

 2'


 











 
ご覧の通り、日本人の異文化適応能力は他の能力と比べて低い傾向にあります。語学力を鍛えるだけでなく異文化適応ができなくてはそれを十分活用できないのです。異文化適応能力を今一度意識してみましょう。

 

東京オリンピックも決まり、日本はさらなるグローバル化へと動いています。真のグローバル人材になっていくうえで、非連続性を乗り越えられる人材を目指しましょう。

 

 


※データ標本数:11326

※このデータは標本より一部を抽出したものです。あくまで参考値としてご覧ください。

 

(執筆者:千原)

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