2010年06月28日

 質の高いサービスを提供するためには、多くの人を巻き込むことが必要です。いくら優秀な方でも個としては限界があるものです。多くの人の意見をもらうことで、自分では思いもしなかったことに気づくことがあります。自分のアイデアをボードに置き、各メンバーの知恵を参考に、検証→修正→実行というプロセスを繰り返していくことで、サービスをより精緻なものに仕上げることができます。

 

 どの会社にでも、アナログで上司や同僚に相談することはありますが、それは社内の中でも一部の人間に限定されているものです。人の数だけ知恵がある中で、そうした限定的なコミュニケーションはアイデアの宝庫を埋もれたままにしていますので、非常に勿体ないものです。

 

 そこで、弊社では社内全体でのコミュニケーションを活性化させて、自分が受け持つプロジェクトのアイデアを精緻なものへ発展させる「アイデア・シナジー」を導入しました。これはgoogleサイトを用いて社員全員が共有するページを作り、①自分のプロジェクトについて書き込んで他の社員から意見をもらう、②その返信と他の社員の投稿に対して意見を書き込む。以上のことを日常業務化し(出社時に30分間)、社内全体でのコミュニケーションの活性化とそれによるサービスの品質向上を促すというものです。

 

まず、ボードに自分のプロジェクトの具体的な内容と、それに自分はどう取り組んでいるのかを投稿します。その投稿されたものに対しては他のメンバーがチェックし、意見やアイデア、課題点をコメントします。更にその更新された情報に対して別のメンバーがチェック、コメントをし、それをまた更に別のメンバーが……という流れです。そして自分は、そのコメントされたものに対して参考にすべきアイデアを取り入れると同時に、そのコメントされたものの中で取り入れるのが難しいアイデアについて理由と共に返信をしていきます。

 

次に、他のメンバーが投稿したものに関して上記のようにコメントをしていきます。ここで重要なのは、一つの投稿に対してコメントを一回で終わらせるなかれ、ということです。他のメンバーがコメントを続ける限り、そこにはアイデアの流れがあり、アイデアが入る余地があるということになります。自分が思い浮かぶ限りのアイデアをそこに注ぎ込むことが大切になります。

 

最後に、日常業務に関して何か改善させたいものがあれば投稿します。これは具体的に対策まで書き込まないで漠然としてものでも平気です。他のメンバーのアイデアを募り、そこで何か閃くものがあれば取り組んでいく、という具合に社内全体での意見を集めます。ここでのポイントはこれ以上アイデアの発展の余地がない時はあまり固執せず、別の案件に移行することです。

 

このボードの由来は、上記の行程を繰り返すことで全社員間のアイデアのシナジー効果(相乗効果)が生まれることから名づけられました。このボードを導入してから、1カ月近く経過しましたが、勤務時間帯の都合で普段は会うことができない他のメンバーの意見も聞けるようになりました。また、各メンバーのコメント数を壁に貼りつけて競争を生み出すことで、メンバー間の一層のコミュニケーションと全メンバーのアイデアの可視化を引き出しております。弊社ではこのボードを活用し、更なる組織活性化を図っているところです。

(リサーチャー KN

  



藤田 聰mvajnet at 13:22│コメント(0)トラックバック(0)理想の組織を目指して | コラム

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