2011年08月01日

市場価値データバンク

市場価値データバンクは、150社50万人以上の方が受検された
市場価値測定テスト(MVA)のデータをもとに、各業態・業種・
企業などの人材のビジネス能力をレポートしたものです。

※市場価値測定テスト
市 場価値測定テスト(MVA)とは、独自に開発したセブンレイヤーズモデルに基づいて、ビジネスパーソンの保有するコンピュータースキル、リーダーシップ能 力や性格、適性、体力等の潜在的能力を客観的かつ科学的に数値化するためのテストで、1000点満点のテストとなっております(各能力については100点 満点)。現在、MVAをご利用になられた方は50万人を超え、信頼性の高い人材評価プログラムとして高い評価を得ております。
MVAに関する説明は
こちら

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今週のトピックは、
~今、時代に必要な“市場価値”概念~
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弊社が「市場価値」という言葉を世に打ち出して早13年余り。「市場価値」という言葉は今では広く知られるようになりました。しかし、実際に企業の採用や評価までにはまだまだ浸透していないようです。今回は「市場価値」についてお話しましょう。

 

2011721日の日本経済新聞に注目すべき記事を見つけました。

 

雇用のミスマッチには職業訓練の効率性と企業の採用慣行を変える必要があるというものです。下にその記事から一部を抜粋してご紹介します。

 

「雇用創造拡大するミスマッチを断つ 独協大学教授 阿部正浩氏(経済教室より)」

職業訓練の効率性高めよ 前職経験や資格重視 企業の欠員情報の整備を
ポイント
転職時に産業や職業を変える人は半数ほど
日本企業は社外の訓練や資格を重視しない
企業の姿勢次第で職業訓練の効率性は向上

 (中略)

企業の外から労働力を採用しようとするときに、問題となるのがミスマッチだ。特に

産業や職業構造の変化は、それまでの仕事で必要とされた能力や知識と、新しい仕事で

必要とされる能力や知識との間に大きなギャップを生じさせ、問題を深刻なものにする。例えば、製造作業で必要な能力や知識の多くは医療・福祉の仕事では有用ではなく、製

造作業で働いていた人たちが医療・福祉の仕事に就くには新たな能力や知識を身につけ

る必要があるだろう。

このため、製造作業に長年携わっていた人々の医療・福祉の仕事への転職は難しくなる。前職の知識や能力が不要になった分だけ賃金が下がり、同時に新しい知識や能力が必要になる分だけ教育や訓練のための投資が必要だからだ。実際、産業や職業を変える転職者は半数ほどだ。
 ミスマッチ問題を小さくするには、教育訓練をより効率的なものにする必要がある。企業による採用や訓練のあり方を考える必要があるのだ。
 筆者らの研究でも、資格保有者と非保有者との間には転職成功率の違いがなく、資格があっても転職に成功するわけではないようだ。

もし企業が公的資格や企業外で培った人的資本を正確に評価でき、それらを企業内で有効活用できるならば、企業外部での職業訓練の効率性はより高まるかもしれない。それには、企業の特殊熟練に対する先入観を改め、外部で得た人的資本の価値を認めていくことだ。

 (2011/07/21  日本経済新聞 朝刊  25ページより一部抜粋)

 

 ここで能力に対する一つの考え方を提示しましょう。

 

我々は能力とは上下2つの階層に分かれていると考えています。下の層は基礎能力です。健康管理やマネジメント力など、どの組織にあっても必要とされる能力です。コンピューターで例えるならばOSと呼ばれる部分にあたるでしょう。一方、上の層とは、その基礎力に上乗せされる専門力です。ここには企業特殊的な技能や資格などの専門知識が該当し、コンピューターのアプリケーションにあたります。

 

 上記の記事を我々の議論にあてはめると、中途採用を実施している企業が候補者のアプリケーション(上層部分)を重要視している、一方で候補者も必要なアプリケーションを持っていないために前職と異なる業界に転職する人は少ない、ということになります。

 さらに企業がアプリケーションを重要視しているとなれば、一般的な職業訓練は意味をなさなくなり、候補者は訓練を受けるインセンティブを失います。これがミスマッチの大きな原因です。お互いに能力の上層部分、いわば表面しか見ておらず、ミスマッチを引き起こしているのです。

 

 「市場価値」という概念は「どこに行っても成果を出せる能力」のことであり、前述した能力のOS(下層部分)を重要視しようという考え方です。確かに、企業は目に見える資格や技能を評価する方が効率的かつ公平に見えます。しかし中長期的な視点を持つと、OSがしっかりしていなければ上乗せされるアプリケーション(企業特殊熟練)は不安定なものとなってしまいます。すなわち、OSがしっかりしている人こそより成果の出せる候補者なのです。

 

 企業が中途採用する際に「市場価値(OS)」を重要視し、候補者も自らの市場価値を高める努力を積み重ねれば、雇用のミスマッチはもっと減らせるのではないでしょうか。

 我々はこのOSを見える化する事業を展開しています。今まさに弊社の事業が、その存在価値を示さなければならない時です。転職希望者に「市場価値」という概念を広め、それと同時に企業に対しても「採用時に重要なのは市場価値である」ことを知らせなければなりません。それこそが「個人を変革する」「組織を変革する」「企業を変革する」という弊社の理念を実現し日本社会に貢献するために、私たちに今できることなのです。

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藤田 聰mvajnet at 00:00│コメント(0)トラックバック(0)市場価値データバンク │

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