2011年09月19日
市場価値データバンクは、150社50万人以上の方が受検された
市場価値測定テスト(MVA)のデータをもとに、各業態・業種・
企業などの人材のビジネス能力をレポートしたものです。
※市場価値測定テスト
市 場価値測定テスト(MVA)とは、独自に開発したセブンレイヤーズモデルに基づいて、ビジネスパーソンの保有するコンピュータースキル、リーダーシップ能 力や性格、適性、体力等の潜在的能力を客観的かつ科学的に数値化するためのテストで、1000点満点のテストとなっております(各能力については100点 満点)。現在、MVAをご利用になられた方は50万人を超え、信頼性の高い人材評価プログラムとして高い評価を得ております。
MVAに関する説明はこちら
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今週のトピックは、
~なぜ日本人起業家は少ないのか~
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日本では、起業は「リスクが極めて大きい割にリターンの少ないもの」というイメージが強く、安定志向の高まりからも起業家はあまり見られません。しかし近年では、シリコンバレーで日本人起業者が増えていると言います。
米カリフォルニア州のシリコンバレーで日本人によるIT(情報技術)関連企業の創業が相次いでいる。これは、スマートフォン(高機能携帯電話=スマホ)や、ソフトをネットワーク経由で使うクラウドコンピューティングの普及で起業コストが低下。世界展開のしやすさや、事業が軌道に乗った後に他企業へ売却するといった「出口戦略」の立てやすさも進出に拍車をかけている。(日本経済新聞 9月7日朝刊 12面)
今まで金銭的リスクの大きさが懸念されてきた起業。上記のように多額の起業資金が縮小したことで、このリスクはかなり軽減されたと考えられます。にも関わらず、シリコンバレーにおける企業家のうち日本人が占める割合は7%程度と、諸外国と比較すると起業活動はまだまだ少ないのが実情です。
資金面での参入障壁が低くなった今、人材面ではどういった課題があるのでしょうか?弊社MVAデータを用いて分析してみたいと思います。
文字通り起業家としての重要な要素である「ベンチャーマインド」(20点満点)は、経年で比較すると上記のようになります。2003年から2007年にかけて年々低下し、その後は上下を繰り返しているものの半分の10点にも満たないことがわかります。不景気が続き就職情勢も厳しい中で、若者の安定志向は強まる一方。リスクを冒してまで自分の夢を追いかけるよりも同じ会社に長く勤めようというローリスク・ハイリターンの考え方が強まったことでこのような意識が薄れてきたことは、現在の就職状況を見ても明らかでしょう。
ここでいう「ベンチャーマインド」は自主的に考え行動に移す力ですので、起業だけではなく、入社後に「指示待ち人材」にとどまらず「自主行動型人材」として活躍するためにも重要な要素です。リスクを恐れてばかりではなく、新たな事でも善し悪しを判断して挑戦していくことを心がけましょう。
また、性格特性では、正義感や使命感の強さを表す「CP(指導性)」や冷静に物事の判断をくだすことのできる「A(論理性)」、新しい発想を生み出し実現する「FC(活動性)」などといった要素が高いと、起業家に向いていると考えられます。しかし、ビジネスパーソンの平均値は以下のようになります。
Aは比較的高いものの、CPとFCの低さが目立ちます。FCは遺伝的な要素であるため意識的に高めることは難しいですが、CP やAは環境や教育に影響を受けるものですので、努力次第で大きく高めることも可能となります。個人による成果が評価されることが多いですが、こういった要素は組織・グループで行動する際に醸成されやすいものです。若いうちから積極的に多くの組織に所属することが効果的でしょう。
起業家やベンチャーマインドの高い人材が多く存在すれば、その国の活力や将来の潜在成長力の向上にもつながります。これでいいやと自分で限りを決めるのではなく、さらなる高みを目指す意識を持って日本全体を活性化していくべきではないでしょうか。
※このデータは標本より抽出したものですので、あくまで参考値としてご覧ください。
全体:9404
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