2011年11月28日

市場価値データバンク

市場価値データバンクは、15050万人以上の方が受検された市場価値測定テスト(MVA)のデータをもとに、各業態・業種・企業などの人材のビジネス能力をレポートしたものです。

市場価値測定テスト
場価値測定テスト(MVA)とは、独自に開発したセブンレイヤーズモデルに基づいて、ビジネスパーソンの保有するコンピュータースキル、リーダーシップ能 力や性格、適性、体力等の潜在的能力を客観的かつ科学的に数値化するためのテストで、1000点満点のテストとなっております(各能力については100 満点)。現在、MVAをご利用になられた方は50万人を超え、信頼性の高い人材評価プログラムとして高い評価を得ております。
MVA
に関する説明はこちら

 

----------------------------------------------
今週のトピックは、
~現地派遣で異文化適応能力の向上へ~
----------------------------------------------
 企業の海外展開がますます進んでいく中、欧米や中国だけでなく、他の国々への進出が目立ってきています。しかしながら、弊社ブログで多く取り扱われてきたように、弊社のセブンレイヤーズモデルに基づくビジネス基礎能力で「異文化適応能力」が多くのビジネスパーソンにとって課題となっています。そのような課題への対策でしょうか、東芝や丸紅といったメーカーや商社は英語だけでなく、「新興国語」を社員に修得させる動きが出ております。以下、日本経済新聞からの引用となります。

英語の次は新興国語 ~市場拡大 修得後押し~
メーカーや商社で、社員がロシアやブラジル、アジア諸国など新興国の言語を習得するのを後押しする動きが目立つ。企業が成長を維持するうえで世界各地の市場を開拓することがより重要になり、英語以外を使える人材を育てる必要があるためだ。キャリア形成に役立つと考える若手も、各社の制度を利用し新興国の言語に挑戦している。

三菱電機は、言語を学びながら現地拠点で実務も経験する1年間の「海外OJT(職場内訓練)制度」を持ち、2011年度は約40人を各国に派遣している。英語圏や中国が中心だが、最近はロシアやメキシコなどに行く人も増えてきた。対象年齢は20代後半から30代半ばだ。

(中略)

東芝も「エマージングマーケット人財育成プログラム」で若手社員を新興国に1年間派遣し、言語習得と現地の事務所などでの研修にあたらせている03年度以降に約100人を送りだした。最多の中国で約70人、インドやロシアが各10人前後で、ブラジルやアラブ首長国連邦(UAE)などが続く。6月に初めてベトナムへ1人を派遣しており、年明けには新たな派遣先としてインドネシアも加える予定だ。

 こうした取り組みには総合商社も熱心だ。三井物産は入社3~7年目の若手を「海外就業生制度」で2年間、海外に送り出している。前半1年は言葉を学び、後半1年は現地法人で研修する。直近3年間では計25カ国に派遣したが、重点を置いているのが中国、ロシア、ブラジルの3カ国だ。首都に限らず様々な都市に社員を送り込んで、現地の文化や歴史も含めて学ばせている。

(後略)

(日本経済新聞 11月7日 朝刊15面 より)

 現地派遣の研修によって英語以外の言語を学ぶことや文化・歴史を学ぶこれらの企業の取り組みは、弊社でも何度も取り上げてきたビジネス基礎能力の「異文化適応能力」を向上させる取り組みに他なりません。

 次のグラフをご覧ください。

111128データバンク

 上のグラフは、異文化適応能力におけるビジネスパーソン全体、商社、メーカー(コンピューター、自動車、精密機器など)の平均をグラフにしたものです。これによると、商社、メーカーのいずれも異文化適応能力は全体平均よりも低くなっております。ビジネス基礎能力は、ビジネスで「成果」を出す上で専門知識といった「その会社でしか通用しない能力」の大前提となる「どの企業でも不可欠となる能力」となります。異文化適応能力は海外で成果を出す上で重要な能力の1つです。

 ただし、上の結果を見て、海外の現場の第一線で働く機会が多い商社の異文化適応能力が全体平均よりも低いことに違和感を覚えた方もいるかと思います。ここでご留意いただきたいのが、商社と言っても総合商社と専門商社がありますが、実際、総合商社の受検者での異文化適応能力の平均は70点以上と全体平均の倍以上の得点になっており、専門商社の課題が浮き出たという形になっております。

 この異文化適応能力は、あらゆる環境に適応し成果に結び付けられる能力の指標となり、この能力を伸ばすには海外での生活や、異業種交流といった自社とは異なる他社の企業風土に肌感覚で触れるといったことが大切になります。

 商社やメーカーでは早くもこの異文化に直接触れることの重要性に気づいています。これから生き延びるには、企業だけでなく、自分自身での主体的な異文化・異業種交流に身を投じることが必要になってくるのではないでしょうか。

------------------------------------------------
グローバルリーダー養成研修についてお考えの法人様
他流試合を取り入れた研修のご案内はこちら

あなたの市場価値はどれぐらい?

テスト受検希望者はこちら

転職希望者必見!
MVAによる最適な転職支援サイト「日本人財銀行」はこちら

経営者・人材開発責任者の方
ミスマッチのない有能な人材をご紹介いたします
詳しくはこちら



藤田 聰mvajnet at 00:00│コメント(0)トラックバック(0)市場価値データバンク │

トラックバックURL

コメントする

名前
 
  絵文字
 
 
■Links■
企業変革創造
市場価値測定研究所
日本人材銀行
All About
留学協会
■記事検索■
人気ブログランキングへ
ランキングはこちらをクリック!
アクセスカウンター
  • 今日:
  • 昨日:
  • 累計: