2012年11月12日

市場価値データバンク

市場価値データバンクは、150社50万人以上の方が受検された
市場価値測定テスト(MVA)のデータをもとに、各業態・業種・
企業などの人材のビジネス能力をレポートしたものです。

※市場価値測定テスト
市 場価値測定テスト(MVA)とは、独自に開発したセブンレイヤーズモデルに基づいて、ビジネスパーソンの保有するコンピュータースキル、リーダーシップ能 力や性格、適性、体力等の潜在的能力を客観的かつ科学的に数値化するためのテストで、1000点満点のテストとなっております(各能力については100点 満点)。現在、MVAをご利用になられた方は50万人を超え、信頼性の高い人材評価プログラムとして高い評価を得ております。
MVAに関する説明は
こちら


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今週のトピックは、

~性格特性でストレスマネジメントは変わる~

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 世界でもトップクラスの勤務時間や自殺率ゆえに、しばしばストレスフルと形容される日本社会ですが、今回は「ストレスと、そのマネジメント」に焦点を当てていきたいと思います。具体的には、企業の規模という視点からストレスを、そして、パーソナリティーの立場からストレスマネジメントを考えていきます。まずは、中小企業のメンタルヘルス対策に関する日経新聞の記事をご紹介します。



中小の傷病手当金支給、精神疾患が最多、昨年26

 中小企業が加入する全国健康保険協会(協会けんぽ)は、病気やケガで会社を休んだときに支給する傷病手当金の給付状況をまとめた。2011年は精神疾患で給付を受けた会社員が一番多く、全体の26%を占めた。2番目はがんの19%で、循環器の疾患が11%で続いた。鬱病やストレスで会社を休む人が増えており、中小企業のメンタルヘルス対策が急がれる。

 協会けんぽが1110月に傷病手当金を受け取った約78千人を対象に調査した。精神疾患は1995年には全体の4%だったが、07年に約20%となり、11年には全体の3割弱を占めるまでになった。がんも95年の14%から増えている。一方、循環器系や消化器系の疾患は減少傾向にある。がん検診などの浸透で早期に病気を発見し、予防する意識が高まっていることが背景にあるとみられる。

(日本経済新聞 1023日朝刊5面より抜粋、加工)

 


 記事には「中小企業のメンタルヘルス対策が急がれる」とありますが、まずは企業の規模という視点からストレスを考えていきましょう。弊社は、独自の人材測定プログラム「市場価値測定テスト」の中でストレス度を測る項目を設けています。これは、最大30点で、現在の肉体症状としてのストレス度を測り、数値に応じてストレスレベルを分けるものです。これまでの「市場価値測定テスト」受検者のストレス度平均を、勤めている企業の規模別に表している下図をご覧ください。(今回は299名以下を中小企業、300名以上999名以下を中堅企業、1,000人以上を大企業と定義させていただきました。)

1

中小企業のビジネスパーソン平均が、最も高い7.02点となりました。これは、その他のビジネスパーソン平均を約0.5点上回る結果です。これに対して、30点中の0.5点という差異に意味はあるのかとお考えの方がいらっしゃるかもしれません。

 


みなさんは、ご自身も気付かないうちに、ストレスが溜まっていたということないでしょうか。これは、多くのビジネスパーソンが経験されていることだと思います。自分自身でストレスだと認識していなくとも、潜在的にストレスに反応して身体には変化が現れます。この変化を見逃さない事が重要です。そのため、たった0.5点であろうとも、今後本格的なストレスになりうる潜在的ストレスとみなし、対処していかなければなりません。

 


では、中小企業のビジネスパーソンが、より多くのストレスを感じているのはなぜでしょうか。企業の規模が小さいため、責任、やりがいと同時にプレッシャーのかかる場面も多いことでしょう。中小企業の方がよりダイレクトにストレスを感じるケースが多いものと推察されます。

 


 「市場価値測定テスト」では30点中10点未満の方は大きな問題はなく、11点以上の方は、ストレス状況に陥っている可能性が高いと言えます。中小企業に勤務されているビジネスパーソンの平均ストレス度は、7.02ですが、その内27%の方のストレス度は11点以上、つまり、中小企業に勤める3割近くのビジネスパーソンがストレス状態にあるのです。いかに多感なストレスをマネジメントしていくかが、ビジネスパーソンにとって重要であるかが分かります。

 


同じく弊社の「市場価値測定テスト」内に、メンタルマネジメント能力という項目があります。これは、ストレスに上手に対処し、いかなる状況でも平静を保ち、冷静な意思決定ができる能力のことを表しています。先ほどと同じく、大企業、中堅企業、中小企業という企業の規模別で、メンタルマネジメント能力平均を表したものが下図になります。

2

ご覧の通り、メンタルマネジメント能力は、中小企業のビジネスパーソン平均が最も高くなっています。上述のように、責任感ややりがいを感じる反面、プレッシャーのかかることも多い分、メンタルマネジメント能力に長けているのだと考えられます。

 


人は、その人の持つパーソナリティによって、ストレスを感じる原因が異なります。弊社では、パーソナリティを分析する際に、エゴグラム(人の心を以下5つに分類する手法)を用いています。例えば、正義感や使命感の強い方は頑張りすぎによるストレスに警戒です。論理的な方は考え過ぎによるストレスに注意が必要です。日本人に最も多い、協調的な方は我慢し過ぎによるストレスに要注意です。

 


ご自身のパーソナリティを理解した上で、ストレスをうまくマネジメントすることで、公私ともに充実した生活を送れるようになりましょう。

 


※データ標本数:10439

※このデータは標本より一部を抽出したものです。あくまで参考値としてご覧ください。

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藤田 聰mvajnet at 00:00│コメント(0)トラックバック(0)市場価値データバンク │

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