2013年02月18日
市場価値データバンクは、150社50万人以上の方が受検された
市場価値測定テスト(MVA)のデータをもとに、各業態・業種・
企業などの人材のビジネス能力をレポートしたものです。
※市場価値測定テスト
市 場価値測定テスト(MVA)とは、独自に開発したセブンレイヤーズモデルに基づいて、ビジネスパーソンの保有するコンピュータースキル、リーダーシップ能 力や性格、適性、体力等の潜在的能力を客観的かつ科学的に数値化するためのテストで、1000点満点のテストとなっております(各能力については100点 満点)。現在、MVAをご利用になられた方は50万人を超え、信頼性の高い人材評価プログラムとして日本を代表するリーディングカンパニーを中心に高い評価を得ております。
MVAに関する説明はこちら
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今週のトピックは、
~グローバル人材育成の現状~
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グローバル人材。その必要性が叫ばれて久しいですが、今回は改めて、グローバル人材とはどのような人材を意味するのか、そして、育成の現状を考えます。まずは、日本経済新聞の記事をご覧ください。
NTT会長三浦惺氏、異質な人材が集まり、多様なコラボレーションをする。
かつて日本の社会は同質性を求められました。戦後の日本が先進国にキャッチアップするためには組織が一体となって力を発揮する必要があり、生産するモノも少品種大量生産だったからです。しかし、時代は変わりました。日本は世界のトップランナーになり、今では追い抜かれる分野も出てきました。韓国、中国など新興国と競争していくには同質性よりも多様性、場合によっては異質性が要求されます。
日本の若い人は最近、内向きだとの批判があります。日本から米国への留学生の数は中国や韓国に比べはるかに少なく、入社後に海外勤務をいやがる傾向もあります。ただ、東日本大震災の時に多くの若いボランティアが現地に駆けつけました。海外のプロサッカーリーグで活躍する選手も100人を超えます。決して内向きな人ばかりではありません。
(2013年2月4日 日本経済新聞 朝刊27ページより抜粋、加工)
多様性や異質性の求められる現在の日本。中でも、資源のない島国・日本がグローバル社会で勝ち残るためには、ヒトを育て、人的資源立国を目指すしかありません。すなわち、世界で通用するグローバル人材の育成が急務なのです。
では、グローバル人材とは一体どのような人材なのでしょうか。
グローバル人材の満たすべき要件とは、以下3つであると考えます。卓越した専門能力、英語を主とする語学力を前提としたコミュニケーション能力、そして、情報発信能力です。
第一に、卓越した専門能力とは、その名の通り、ビジネス基礎力という土台の上に成り立つものです。昨今の日本のビジネスパーソンは、土台となるビジネス基礎力の低下が問題となっています。下図は、弊社が実施してきた市場価値測定テストの過去7年間の結果です。
ご覧のとおり、2005年以降、ビジネス基礎力は低下を続けています。弊社では「2010年」を、大手企業を中心に本格的にグローバル人材育成に着手した年として「グローバル元年」と呼んでいます。その結果として、2011年は少々ですが下げ止まりました。
しかし、このところの絶対的なビジネス基礎力低下を踏まえれば、どの業界、業種でも通用するビジネスパーソンの基礎を身につけなければなりません。何故なら、しっかりとした土台がなければ、専門能力は身につかないからです。
次に、二番目のコミュニケーション能力と三番目の情報発信能力は、互いに関連する能力です。コミュニケーション能力とは、ただ伝えることではなく、相手の意見を聴き、話し合いを通して結論を導き出せる力、情報発信能力とは、論理的思考力をベースに自身の意見をまとめあげ、周囲に示していく能力のことを意味しています。
自身の考え、情報を広く発信をしていく中で、周囲のコミュニケーションが生まれ、ビジネスパーソンとして成長できると考えています。記事に書かれているように、海外のビジネスパーソンとも対等に付き合える日本のビジネスパーソンは決して少なくないでしょう。
以上の3要件を兼ね備えるビジネスパーソンこそ、グローバル人材と言えます。日本が人的資本立国になるためには、ビジネスパーソン一人ひとりがグローバル人材となることをビジョンに掲げて、キャリアプランを立て、日々の仕事をすることが求められます。まずは、軋轢を恐れず自分の考えや意見を伝えること、ビジネス基礎力を高めることから始めていきましょう。
※データ標本数:10394名
※このデータは標本より一部を抽出したものです。あくまで参考値としてご覧ください。
(執筆者:鷹野)
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