2013年12月16日
市場価値データバンク
市場価値データバンクは、150社50万人以上の方が受検された
市場価値測定テスト(MVA)のデータをもとに、各業態・業種・
企業などの人材のビジネス能力をレポートしたものです。
※市場価値測定テスト
市 場価値測定テスト(MVA)とは、独自に開発したセブンレイヤーズモデルに基づいて、ビジネスパーソンの保有するコンピュータースキル、リーダーシップ能 力や性格、適性、体力等の潜在的能力を客観的かつ科学的に数値化するためのテストで、1000点満点のテストとなっております(各能力については100点 満点)。現在、MVAをご利用になられた方は50万人を超え、信頼性の高い人材評価プログラムとして日本を代表するリーディングカンパニーを中心に高い評価を得ております。
MVAに関する説明はこちら
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今日のトピックは、
~グローバル化におけるベンチャーマインドと異文化適応能力の重要性~
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経済学はいま 「非連続性」が国際化の正体
企業にとってグローバル化は厄介にみえる。言語、文化、商習慣が違う状況では、従来の戦略は必ずしも通用しない。しかし、単に言語や法律が異なる国に出ていくことがグローバル化の本質ではない。未知の状況でゼロから商売を丸ごとつくって動かす。この「非連続性」にこそグローバル化の正体がある。
「グローバル人材がいないからグローバル化が進まない」。これは、現象を方面的に見ただけの疑似相関に過ぎない。真の因果関係とは、グローバル化にともなう非連続性を乗り越えられる経営人財が不足しているため、グローバル化が進まないということだ。ビジネスの非連続性が大きくなれば戦略ストーリーを作る経営者が必要となる。それが真のグローバル人材である。こうした経営者がいなければ、英語力などのスキル(技能)を携える担当者が豊富でも活用できない。しかし、「センス」のある経営人財は常に貴重な存在だ。だからグローバル化は難しい。
急速にグローバル化を進めているファーストリテイリングは経営人財の見極めに余念がない。衣料品のユニクロ事業を海外展開する前線には「自分がこの商売を育て上げる」という経営人財がいる。
産業が成熟した日本の状況では、非連続性への挑戦がますます重要になる。その典型的な形態がグローバル化だ。未知の状況に直面し、試行錯誤する中で新しいストーリーは生まれる。グローバル化は戦略イノベーションの格好の機会を提供している。
(日本経済新聞 12月2日 朝刊17面より抜粋)
記事にある通り、グローバル化を進める人材には英語力などのスキルだけでなく「非連続性」を乗り越えられることが必要になります。なぜなら、海外でゼロからビジネスを始める局面では従来のビジネスとは違い「非連続性」が高まるからです。では、その「非連続性」を乗り越えられる人材とはどのような人材なのでしょうか?
それはベンチャーマインドと異文化適応能力が高い人材です。
ベンチャーマインドを持つ人は会社組織への依存が少なく「非連続性」の中でも主体的にアクションを起こせる人材です。また、異文化適応能力が高い人は異なる背景を持つ相手ともに協力して仕事をしていける人材です。この二つの能力が高い人材こそ「非連続性」を乗り越えられるのです。では、ベンチャーマインドと異文化適応についてそれぞれ見ていきましょう。
ベンチャーマインドを持つ人は会社組織への依存が低い人材です。ベンチャーマインドと聞くとこれから事業を起こそうという人に必要なものであると思うかもしれません。しかし実は、周囲に依存するのではなく個人が主体的にアクションを起こしていける人材はグローバル化が進展する現在、企業内でも重要になっているのです。では、日本人のベンチャーマインドの現状はどうなっているのでしょうか。
下図は日本のビジネスパーソンのベンチャーマインドの得点の推移です。
このように国際化が進展しベンチャーマインドが必要となっている現在において、逆にベンチャーマインドは年々下がる傾向にあります。これは海外進出やM&Aを行っていく中で障害となる一方、ベンチャーマインドを改めて意識して高めることで、周囲との差別化をしていくことができるということです。ベンチャーマインドに改めて注目してみましょう。
次に、異文化適応に着目してみましょう。異文化適応能力とは、相手との違いを理解した上でビジネスを行う能力です。ボーダレス社会と言われている21世紀において、英語を身に着けるだけでなく、交渉相手との文化、商習慣、契約の考え方の違いを理解することは重要です。では、日本のビジネスパーソンの現状はどうなのでしょうか?
下図は2012年のビジネスパーソンの10のコアスキルの平均点です。
ご覧の通り、日本人の異文化適応能力は他の能力と比べて低い傾向にあります。語学力を鍛えるだけでなく異文化適応ができなくてはそれを十分活用できないのです。異文化適応能力を今一度意識してみましょう。
東京オリンピックも決まり、日本はさらなるグローバル化へと動いています。真のグローバル人材になっていくうえで、非連続性を乗り越えられる人材を目指しましょう。
※データ標本数:11326名
※このデータは標本より一部を抽出したものです。あくまで参考値としてご覧ください。
(執筆者:千原)
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