2014年08月25日

 

市場価値データバンク

市場価値データバンクは、150社50万人以上の方が受検された
市場価値測定テスト(MVA)のデータをもとに、各業態・業種・
企業などの人材のビジネス能力をレポートしたものです。

※市場価値測定テスト
市 場価値測定テスト(MVA)とは、独自に開発したセブンレイヤーズモデルに基づいて、ビジネスパーソンの保有するコンピュータースキル、リーダーシップ能 力や性格、適性、体力等の潜在的能力を客観的かつ科学的に数値化するためのテストで、1000点満点のテストとなっております(各能力については100点 満点)。現在、MVAをご利用になられた方は50万人を超え、信頼性の高い人材評価プログラムとして日本を代表するリーディングカンパニーを中心に高い評価を得ております。
MVAに関する説明は
こちら

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今日のトピックは、

成長市場で生き抜くためには

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サッポロ、ミャンマー進出

サッポロホールディングスはミャンマーの商社と提携し、来秋から現地で自社ブランドの果汁飲料をライセンス生産する。人口規模がタイに匹敵し、中間層の急速な拡大が見込める成長市場を取り込む。ミャンマー政府は流通業の外資規制撤廃を検討中。食品メーカーが現地で生産・供給する体制を整えれば、日本の小売り大手も進出しやすくなりそうだ。

ポッカサッポロはシンガポールの独自工場から果汁飲料など年間約40万ケースを輸出している。シンガポール工場はアジア、中東など約60ヶ国への輸出拠点。新興国の需要拡大で供給力不足になっていた。ミャンマー向けをカーホックに任せて輸出余力を確保する狙いもある。

ミャンマー政府は経済開放政策の一環で、2015年にも流通業の外資規制を撤廃する見込み。小売業の出店が自由化される。日本勢ではイオンなどが同国進出に関心を持っている。

外資進出を機にミャンマー露店中心の小売りスタイルが冷蔵設備などを完備した先進国型に変われば、高度な品質管理が必要な食品も扱いやすくなる。食品メーカーは外資系小売りへの商品個供給を通じ、ビジネスチャンスが広げられる。

               (日本経済新聞 84日 朝刊9面より抜粋・編集)

 

今回の新聞記事、サッポロの例から分るように、日本の市場が少子高齢化による需要減少や、価格競争が激しくなっていく現在、ASEANの様な成長市場へ日本企業の進出が相次いでいます。では、成長市場への海外進出が活発に行われる中、どのような能力が必要となるのでしょうか?

まず、企業経営者が海外へ進出する動機としては2通り考えられます。海外の成長市場に魅力・可能性を感じ積極的にチャレンジしていく経営者と、縮小する日本市場での生き残りに限界を感じ仕方なく出ていく経営者です。

さらに、ASEANへ進出する企業の今までの主な目的は「安い人件費の活用」でしたが、それが徐々に変化して行き、「現地販売を目的とする市場開拓」や「第3国への輸送拠点として」というのも主な目的となってきています。このことから、総人口が6億人に迫り、平均年齢も低く、需要も伸びているASEANのような地域は、生産拠点としてだけでなく市場としても魅力的になってきていると言えるでしょう。

しかし、魅力的に見える新興国への海外進出もメリットばかりではありません。

様々なカントリーリスク(政治・経済・社会・地域状況)や、日本では想定できないような「現地の商習慣から発生するリスク」にも対応しながら、現地の人々とコミュニケーションを取り、市場開拓をしていくことが必要です。

このように海外進出をする際、特に重要となるのが、「情報取集能力」「異文化適応能力」です。

まず、現代社会では、変化のスピードが速まる一方であり、”変化の情報”をいち早く入手して、対応していかなければなりません。そのため、情報収集は重要であり、ITを用いて情報を収集することに加え、異業種交流などのヒューマンネットワーキングを活用して情報を入手すること、そして数多くの情報から必要なものを取捨選択し、常にめまぐるしく変わっていく市場を観察していく情報収集能力が必要となります。

次に、ボーダレス社会と言われている21世紀で、異文化間のビジネスコミュニケーションを考えた場合、言語としては英語がグローバルスタンダードですが、英語を前提とし、交渉相手の文化・商習慣・契約の考え方の違いなどを理解できる、異文化適応能力が必要となります。

それではこの2つの能力を、2013年市場価値測定結果から見てみましょう。下図をご覧ください。

 1

 










2013
年現在の日本のビジネスパーソンの能力平均(各能力100点満点)を、市場価値測定によってまとめたグラフになります。

「情報収集能力」は全能力平均中8位の55.0ポイント

「異文化適応能力」は全能力平均中最下位の36.2ポイントとなりました。

この調査から日本人は、「情報収集能力」が低く、「異文化適応能力」は他の能力よりも大きく欠けていることが分かるかと思います。

海外進出が活発に行われる現在、高い「情報収集能力」「異文化適応能力」を備えた“グローバル人材”を育成・採用していくことが必要となっていくでしょう。特に「異文化適応能力」の強化が重要となってきます。

しかし、人材育成はなかなか費用に対する効果が見えにくく、投資と効果におけるタイムラグがあります。したがって、市場価値測定などによって、現状を認識し、定点観測していくことで人材育成の質を高めていくことが重要となってくるでしょう。

 

 

 

※データ標本数:11675

※このデータは標本より一部を抽出したものです。あくまで参考値としてご覧ください。

 

(執筆者:稲毛)


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藤田 聰mvajnet at 00:00│コメント(0)トラックバック(0)

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