2016年10月10日
市場価値データバンク
市場価値データバンクは、150社50万人以上の方が受検された市場価値測定テストのデータをもとに、日本経済新聞などの記事と紐付けして、業種・職種を越えて、企業の人材のビジネス能力をレポートしたものです。
※市場価値測定テスト…市場価値測定テスト(MVA)とは、独自に開発したセブンレイヤーズモデルに基づいて、ビジネスパーソンの保有するコンピュータースキル、リーダーシップ能力や性格、適性、体力等の潜在的能力を客観的かつ科学的に数値化するためのテストで、1000点満点のテストとなっております。(各能力については100点満点)現在、簡易版を含め、MVAをご利用になられた方は50万人を超え、信頼性の高い人材評価プログラムとして、日本を代表するリーディングカンパニーを中心に高い評価を得ております。
MVAに関する説明はこちら
http://www.v-change.co.jp/mvajtest/index.html
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今日のトピックは、
~パーソナリティ分析を活用した、働く意欲の高め方~
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攻める人事部 意欲引き出す 「つながりの希薄化」懸念
「感動課」「盛り上げ隊」―。ネーミングは軽いが、実はれっきとした「人事の部署」だ。社員を感動させるイベントを仕掛けたり、社員同士の交流の機会をつくったりして、モチベーションを高め会社への帰属意識を醸成するのがその役目。社員の様子に目を配って、日々職場の活性化に汗をかく「攻める人事部」の仕事に迫った。
「これが正式名称です」。地ビール大手、ヤッホーブルーイングで人事総務の責任者を務める長岡知之さん(37)が笑顔で名刺を差し出す。そこに刷られていた部署名は「ヤッホー盛り上げ隊」。
普段の仕事は勤怠管理や採用といった一般的な人事総務と同じだ。しかし「社員が仕事を楽しめなければ顧客に喜ばれる製品は生まれない」との考えから、社員のやる気を高めるイベントなどを相次ぎ計画している。
先日は新入社員7人を集めた座談会を開いた。ビール会社の繁忙期だが、新入社員にとっては入社半年で「モヤモヤが多くなる時期」。同期と不安や不満を語り合いながら、最終的には「仕事への意欲を高めてもらう狙いだった」という。
JTBコミュニケーションデザインの菊入みゆきワーク・モチベーション研究所長は「表彰式などを実施する企業が増えている」と話す。社内イベントで社員と感動を共有する経験がモチベーション向上につながっている。
成果主義など「数値面で仕事の達成感を追い求めてきた」結果、社員は同僚や職場とのつながりが希薄に。そんな状況に企業側も危機感を抱くようになったと指摘する。
仕事に前向きで同僚との関係が良好な社員は「現在の仕事が自分に適しているといった充実感もある」ため離職予防効果も期待される。
(日本経済新聞 9月20日朝刊より抜粋・編集)
上記の記事では、人事部が社員の働くモチベーションを高めるため、同僚を知るための座談会などの社内イベントを企画するという新たな取り組みが紹介されています。
JTBコミュニケーションデザインのワーク・モチベーション研究所が会社員約9200人を対象に昨年実施した調査では、約6割が表彰式や社内運動会といった社内イベントに参加した経験があると回答。イベント実施後に「職場のコミュニケーションが増えた」(54%)、「仕事に対するモチベーションが上がった」(37%)といった回答が上位に入りました。
こうしたトレンドは、成果や経済的な効率性を追い求めた結果、社員同士のつながりが希薄化し、モチベーションの低下に繋がっていることへの懸念に起因しているといいます。
このようにいわゆる伝統的日本企業のような「一致団結した家族的関係性」を社内で築くことに対し、居心地の良さや感動を覚える人がいる一方で、その盛り上がりやウェットな関係性についていけない、と感じる人もいるでしょう。社員のやる気を引き出すための策が、逆にモチベーションをガクッと下げてしまうこともあり得ます。では、このような現象が起きるのは何故でしょうか?
それは、「人には性格があり、バラバラなタイプがある」からです。ある人にとっての心地よさが、別の誰かにとっては不快となることもあります。当たり前のことだと思われるかもしれません。しかし、もしあなたが「社員一人ひとりの性格やタイプを言葉で説明してください」と言われたら、どうでしょうか。そこまでは理解できていない、と感じるのではないでしょうか。
市場価値測定テストでは、個人の性格特性を、心理学では有名なエゴグラムをベースに、厳しい父親・優しい母親・冷静な大人・従順な子供の5つの要素から分析します。5つの要素の強さを測定し、それらを組み合わせることで、心の特徴を図表化します。図表化されたグラフはいわば「心の指紋」であり、その形は一人ひとり微妙に異なります。
この性格特性は、かなり高い精度で個人のタイプを表すことができます。過去の受検者からは、「自分の性格のプラス面とマイナス面が詳細に分かった」「性格が能力にも影響していることに驚いた」「ストレス状況下での自分の反応は、分析結果通りだと思った」などの感想をいただいております。
このエゴグラムを用いた性格特性分析の活用により、個人のタイプに合わせて意欲を引き出すためのアプローチが可能となります。
これは、市場価値測定テスト受検者の性格特性の平均スコアのデータです。全体的な傾向として、集団性などを表すNPと、攻めと守りの守りを表すACの方が高いことが特徴的です。一般に寛容的で協調性が高いという日本人の特徴がよく表れているといえるでしょう。
このようなパーソナリティは、「調整型タイプ」と呼ばれます。他者と協調した行動ができ、与えられた仕事の処理能力が高く、冷静に組織の構成員の意志を考慮した対応がとれます。こうしたタイプの方には、まさに上記の記事で述べられているような社内イベントを活用し、他者との深い関係性を築くことがモチベーションにつながるといえるでしょう。
一方で、以下のような特徴を示すタイプの方もいます。
(※Ⅰ:指導性、Ⅱ:寛容性、Ⅲ:論理性、Ⅳ:活動性、Ⅴ:協調性)
このようなパーソナリティは、「クリエイタータイプ」と呼ばれます。活動性が高いため、創造力に富んでおり、自由な立場でこそ才能をいかんなく発揮できる、というタイプです。芸術家やクリエイティブな職業に適しているともいえるかもしれません。こうしたタイプの方は、社内イベントによって会社に縛られる、というネガティブな意識やストレスを感じてしまう恐れがあります。「社員として信頼している」という気持ちを伝え、能力を評価しつつも、自由度を保つことがモチベーションにつながるといえるでしょう。
上記2つのタイプ以外にも、人のパーソナリティは様々です。人事部には、社員が与えられた仕事をこなすだけではなく、主体的で創造的な価値を生み出すためのモチベーションを引き出すことが求められます。この機会に社員のパーソナリティを可視化し、一人ひとりに最適なモチベーションアップに活用してみてはいかがでしょうか。
※データ標本数:13219名
※このデータは標本より一部を抽出したものです。あくまで参考値としてご覧ください。
(執筆者:加藤)
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