データ
2012年01月23日
市場価値データバンクは、150社50万人以上の方が受検された
市場価値測定テスト(MVA)のデータをもとに、各業態・業種・
企業などの人材のビジネス能力をレポートしたものです。
※市場価値測定テスト
市 場価値測定テスト(MVA)とは、独自に開発したセブンレイヤーズモデルに基づいて、ビジネスパーソンの保有するコンピュータースキル、リーダーシップ能 力や性格、適性、体力等の潜在的能力を客観的かつ科学的に数値化するためのテストで、1000点満点のテストとなっております(各能力については100点 満点)。現在、MVAをご利用になられた方は50万人を超え、信頼性の高い人材評価プログラムとして高い評価を得ております。
MVAに関する説明はこちら
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今週のトピックは、
~次の世代に求められるパソコン活用能力~
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インターネットの出現に始まり、現在ではスマートフォンやSNSなどここ数年でコミュニケーションは劇的に変化し、容易に世界中の情報へアクセスできることから世界は小さくなりました。その一方で「コミュニケーション能力が足りない」「自分がない」など現代日本の若い世代には不安の声が浴びせられることが珍しくありません。
コミュニケーションが日々劇的に変化していく世界で、これからの世代に求められる能力とはどのような力なのでしょうか。劇作家で演出家の鴻上尚史氏へのインタビューが日本経済新聞に掲載されていました。この記事の中で鴻上氏は「今の若者にはおとなしく元気がないという印象があるのはなぜでしょう」という問いに対し「ネットの両面性」という言葉を用いながら次のように答えています。
「一人ひとりの持つエネルギーは昔と同じ。ただ、今はインターネットがある。上の世代と違い、ネットにエネルギーを取られている。
(中略)
今の若い団員はよくネットで自分の名前を検索する。作品や演劇の感想がそこにある。素人のお客さんのブログであっても、こういう書き込みを呼んでいると『平凡な自分ではなく、何者かになっている自己肯定感』を得られる。『野望』は育ちにくい。よほど自分を律し、ささいなほめ言葉で満足しないぞ、と思い続けないと『まあ今のままでいいか』となる。
同時にネットは『自分たち程度の小劇団や夢見る若者は腐るほどいる』ことも教えてくれる。ネットの両面性だ。こちらを肯定し、同時に否定してくる。うまくつきあわないと自分というものを形成できなくなる。
若い人には、ネットとの距離の取り方が貴方の人生を決めるよ、と言いたい。うまく距離をおき、自分の頭で判断し、自分の意思で行動してほしい。」
2012年1月11日 日本経済新聞 朝刊 5面「C世代駆ける」より一部抜粋
近年の企業にとっての経営資源は「ヒト・モノ・カネ・情報」の4つだと言われています。かつては「ヒト・モノ・カネ」の3つであると言われていたのですが情報という新しい経営資源が加わりました。毎日のように変化する外部環境の中で適切な対応を判断するために情報は欠かせないということでしょう。
市場価値測定テストはビジネスにおけるシチュエーションを想定しているためか、20代のパソコン活用能力の平均値は各年代と比較して低位の結果となりました。これはオペレーションのみならず、ビジネスでの有効な活用という視点からの得点ですので、低かったのでしょう。逆に、バリュー保有能力の平均値が最も高いのは20代だったのです。
先程のインタビュー記事で筆者が気になったのは「ネットの両面性」です。自分を肯定してくると同時に自分を否定してくる、というネットに幼いころから接してきた若い世代は自分を保とうとしていたのかもしれません。
世界中の情報にいつでもどこでもアクセスし、自分の考えを世界中に発信できるようになった現在では、自分を肯定してくれる意見も多数あれば否定する意見も多数あります。正しい情報もあれば誤った情報もあります。
Googleを開いて検索窓にキーワードを入力することは、もはや小さい子供でもできる時代です。どの情報・意見が正しいのか正しくないのか、自分に有益なのか・有害なのか、自分の判断基準と価値観をしっかりと持って、情報を取捨選択していくことが若い世代に求められるでしょう。バリュー保有能力の平均値が最も高いのはこのような背景からかも知れません。
標本数:9721
※このデータは全標本より抽出・加工したものですので、参考値としてご覧ください。
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2011年10月24日
市場価値データバンク
市場価値データバンクは、150社50万人以上の方が受検された
市場価値測定テスト(MVA)のデータをもとに、各業態・業種・
企業などの人材のビジネス能力をレポートしたものです。
※市場価値測定テスト
市 場価値測定テスト(MVA)とは、独自に開発したセブンレイヤーズモデルに基づいて、ビジネスパーソンの保有するコンピュータースキル、リーダーシップ能 力や性格、適性、体力等の潜在的能力を客観的かつ科学的に数値化するためのテストで、1000点満点のテストとなっております(各能力については100点 満点)。現在、MVAをご利用になられた方は50万人を超え、信頼性の高い人材評価プログラムとして高い評価を得ております。
MVAに関する説明はこちら
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今週のトピックは、
~急務!グローバル人材育成!~
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大手企業を中心に「企業のグローバル化対応」が急速に進められています。その中でも働く人にとって最も身近な話題は「グローバル人材の選別と育成」でしょう。今回は「グローバル人材」をテーマに取り上げてみたいと思います。
世界のいたるところで事業を展開する総合商社は、多くの日本人社員を若いうちから海外に出すことでグローバル人材を育てようとしているようです。
三菱商事、20代全社員を海外派遣――異文化が育てる国際人材(注目この職場)
新興国中心に半年~1年。現地事情への理解深める。人事の柔軟性、地球規模で。
三菱商事は今年度から、20代の全社員に海外経験を義務付ける新制度を導入した。語学や実務研修の名目で半年から1年程度、新興国を中心に順番に派遣する。ビジネスの主戦場が海外にシフトするなか、若手のうちに異文化や商習慣の違いを体験させ、グローバル人材の育成につなげる。(中略)
三菱商事が若手の海外派遣を積極化しているのは経営環境が激変しているためだ。ビジネスの主戦場は今や海外の新興国。膨らむ一方の海外拠点や事業投資先の現地スタッフを束ね、販売増やインフラ受注などの成果を上げるには現地事情に精通した人材の育成が欠かせない。「自分は何をすべきか。どうコミュニケーションを取るか。将来のグローバル人材育成には、若いうちに異文化を体験することが重要だ」と泉田龍吾HRDセンター長(49)は話す。(中略)
日本企業がグローバル人材育成で留意すべき点は何か。マーサージャパンの中島正樹組織・人事変革コンサルティング部門日本代表に聞いた。
「若いうちに海外を経験させるのは正しい。人材育成では経験が最も重要。さらに異文化の受容、適用能力は30代を超えるとガクンと落ちるためだ。韓国サムスン電子は古くから新興国に若手を派遣し、現地人材の育成に努めている。日本企業ももっと加速すべきだ」
「問題は経営環境の変化が激しいこと。若手から全員のスキルを底上げするのは間違いではないが、それだけでは海外展開のスピードに追いつかない。企業ごとに自社の事業をどの地域でいつまでにどんな規模へ伸ばすのか、将来像を会社全体で練るべきだ。そこから逆算しどんな人材がどの程度必要か、自社育成か外部登用か併用か、細かな戦略を持つことが重要だ」
2011/10/10 日本経済新聞 朝刊14ページ から一部抜粋
※下線はこちらで手を加えたもの
この記事で注目したい点は二つあります。①異文化の適応能力は30代を超えるとガクンと落ちる、②自社のグローバル化の将来像を会社全体で練るべきという点です。
今の若い人たちが若いうちから異文化に適応する経験を積み、30代を超えたならばおそらくこのグラフは大きく形を変えるでしょう。
では若いうちに異文化を学び適応することだけが企業のグローバル化への道なのでしょうか。そこで2点目のポイントです。上記の記事にも「底上げだけでなく絞ることも重要」だと書かれていたように、それぞれの企業が目指すべき「グローバル化」に必要な戦略を持つことも必要でしょう。やみくもに底上げをするよりも、効率的である場合もあるでしょう。以下の記事をご覧ください。
グローバル人材育成モデル(1)日本企業「方程式」なし。
「共通」「浸透」海外に手本
今、多くの経営者が「グローバル人材の育成」を課題の1つとして挙げている。国内市場の縮小と新興国市場の台頭、東日本大震災で生じたエネルギーへの不安、そして止まらない円高――。海外シフトにアクセルを踏み込む一方、「ビジネスのグローバル化に人材が追いついていない」と危機感を募らせているのだ。
経営者も人事部も、とにかく海外で活躍できそうな社員とみれば次々に日本から送り出しているが、いわゆる「兵たん」が延び切ってしまっているため、派遣された社員は苦労が絶えない。現地でも有能なスタッフを懸命に探しているものの、仕事を任せられると思った時には転職されてしまう……。残念ながら日本企業は“勝利の方程式”を確立しておらず、場当たり的な対応に終始しているようだ。
ひるがえって米国の企業はどうか。ゼネラル・エレクトリック(GE)は財務諸表の見方から業務改善の手法まで、GE流の仕事の仕方をグローバルで共通化し、経営幹部が短期に習得できる研修を用意している。「国や事業を超えた異動」「外部人材の即戦力化」は周到な準備の上に成り立っている。
欧州の企業も巧みだ。例えば、スイスに本社を構える食品大手のネスレ。国籍にこだわらずに世界中から優秀な人材を集め、徹底した教育と計画的な海外経験を与えている。磨き上げた“グローバルコース社員”は複数の国や地域のマネジメントに対応できるため、日本企業のように「現地人トップに頼りっぱなし」ということがない。
お隣の国、韓国の企業は時間をかける。サムスン電子は韓国人社員を現地に派遣するスタイルだが、3~5年で帰ってしまう日本企業の日本人社員とは異なり、10年以上の滞在になることも珍しくない。現地の言葉から文化、習慣まで完全に身につけた本社派遣社員(韓国人)が、現地人のナンバー2とチームを組み、戦略を練り上げている。
世界を舞台に活躍する企業をみると、欧米企業は国籍にこだわらずに優秀な人材を活用するモデル、韓国企業は優秀な本社社員(韓国人)を徹底的に現地に溶け込ませて活用するモデルと、いずれもグローバルでの勝利の方程式が確立されているのが分かる。このことは、日本企業がどのような人材を育成・輩出していくのかを考える上でしっかりと踏まえておくべきポイントである。
2011/09/15 日経産業新聞18ページ より一部抜粋
※下線はこちらで手を加えたもの
グローバルなフィールドでの勝利の方程式を確立するには個人と企業がそれぞれ取り組まなくてはならない課題がありそうです。企業がどこに、どのような人を、どれだけ育てなくてはならないかを明確にし、個人も自らのキャリアパスを描きながら価値を提供するというインタラクティブな関係が必要でしょう。
冒頭で紹介した商社の記事のように、既に主戦場を海外にしている日本企業が率先して、日本企業の「グローバルでの勝利の方程式」を確立することに期待したいものです。
※抽出データ標本数:9518名
※このデータは標本より抽出したものですので、あくまで参考値としてご覧ください。